特集ーインタビューーVol.3 ハーブとスローライフの研究家瀧田勉さん
特集ーインタビューー
Vol.3 ハーブとスローライフの研究家瀧田勉さん
あぶくま洞敷地内には県内最大級のラベンダー園があります。ラベンダーの数は約5万株。ラベンダーのシーズンには園内はラベンダーの良い香りに包まれ、来場者の気持ちを穏やかにします。そのラベンダーを使ったクラフト作製体験教室を毎年あぶくま洞で開く、ハーブとスローライフの研究家瀧田勉先生にお話を伺いました。
ー「いつ頃からあぶくま洞のラベンダー園で教室を開いているのですか?また、きっかけは?」
瀧田先生「平成15年ごろから一般のお客様向けにラベンダー教室を開いています。きっかけは平成14年にあぶくま洞のラベンダー園が開園したときです。あぶくま洞さんから、ある企画会社さんの方に誰かラベンダーに詳しい人を紹介してほしいということで、当時、三春町のハーブ園(現三春ハーブ花ガーデン)にいた私のところにお話があって、はじめはあぶくま洞の職員の方向けにラベンダークラフトの講習をしました。そのあと、ハーブとスローライフの研究家ということで私は独立しまして、翌年の平成15年からあぶくま洞で私が講師になって一般のお客様向けに教室を開いております。」
ー「あぶくま洞の斜面はラベンダーを栽培するのには適しているのですか?」
瀧田先生「最適ですね。というのも、あぶくま洞の土の性質は、ラベンダーのふるさと南フランスのプロバンス地方の土の性質に似ているからです。」
ー「南フランスのプロバンス地方ですか?」
瀧田先生「そうです。プロバンス地方は石灰岩の地質で、あぶくま洞周辺もまた石灰岩の地質ですからぴったりですね。」
ー「なるほど。たしかにそうですね。」
ー「ラベンダーにもいろいろな種類のものがあるかと思いますが、あぶくま洞のラベンダー園に咲くラベンダーは何という種類のものですか?」
瀧田先生「濃紫早咲き3号というラベンダーになります。花茎の先の方に花がまとまっているのが特徴ですね。また、名前に「濃紫」という言葉が入りますが、つぼみが濃い紫色をしているのが特徴です。あぶくま洞のラベンダー園開園の時期の6月中旬から7月上旬頃、ちょうど見ごろになり、摘み取り体験(有料)ができます。」
(写真:濃紫早咲き3号)
ー「ラベンダーは切り花やドライフラワーとして楽しむほかに、どんな楽しみ方がありますか?」
瀧田先生「ラベンダーのファン(花かご)やバンドル(スティックポプリ)を作って、壁などに飾り、香りを楽しむ方法があります。」
(写真:ラベンダーのバンドル(スティックポプリ)(左)と花かご(右))
ー「8月11日(金・祝)からラベンダークラフト作製体験教室を開くそうですが、どんなものを作るのでしょうか?」
瀧田先生「ハート型のポマンダーを作製してもらう予定です。」
(写真:ラベンダーのハート型のポマンダー)
瀧田先生「8月の体験教室の時期は、ラベンダーが咲いていないので、私の方であらかじめ採っておいたものを使用します。十分に乾燥させたラベンダーのつぼみを使用し、それを布に貼り付けて作製してもらいます。」
ー「だいたいどれくらいの時間でできますか?」
瀧田先生「大人の方ですと10分くらいですね。お子さんですと15分くらいです。」
ー「ラベンダーの花の時期はもう過ぎましたが、夏の思い出や夏休みの自由工作などに気軽に作っていただくといいですね。今日はありがとうございました。」
安眠効果のあるというラベンダー。思い思いにポプリを作って、寝つきにくい夏の暑い夜も、ラベンダーの良い香りと旅の余韻に浸りながら、安眠できるといいですね♪
(2017年7月取材)
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