特集ーインタビューー Vol.2  星の村天文台 副台長大野智裕さん

特集ーインタビューー

Vol.2  星の村天文台 副台長 大野智裕さん

前回に引き続き、Vol.2でも「大野さん親子」を取材しました。

Vol.2では、星の村天文台長の大野裕明さんの御子息である星の村天文台副台長大野智裕さんへのインタビュー記事を掲載します。

(写真:県内最大の口径65cm反射式望遠鏡を操作する大野副台長)

ー「お父様が天文に関わるお仕事をされていたということで、小さい頃から、星については身近に感じていたかと思いますが、やはり、そういった影響で、天文浸けの学生時代を送っていたのですか?」

副台長 「いえ…。たしかに、小さい時から、父(星の村天文台長)に連れられて、星の観望会の手伝いなどをしていましたが、実は、学生時代は、正直、それほど星に興味は持っていなかったです(笑)。」

 「えっ?!そうなんですか?」

副台長 「どちらかというと部活で忙しかったので…。」

ー 「部活は何をしてらっしゃたのですか?」

副台長「小学校1年生から4年生までソフトボールで、4年生から1年くらい掛け持ちでドッチボールもやっていました。ドッチボールはそのまま6年生まで続けました。5年生から6年生までバスケットボール部に入っていました。」

「だいぶ、スポーツに打ち込んでいたんですね。」

副台長「そうですね。で、中学・高校はずっとバスケットボールを続けて、社会人になってからも同好会的なものですけど、バスケを続けています。星の村天文台に勤務する前は、横浜市で通信会社に勤めていましたが、星について本格的に勉強を始めたのは、2009年から天文台で本格的に父の仕事を手伝うようになってからですね。」

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ー「今までで一番印象に残った天文現象は?」

副台長「2012年5月21日の金環日食です。」

「副台長さんが婚姻届に判を押された日ですね。思い出深い日ですね。」

(写真:婚姻届に判を押す大野智裕副台長(右)と奥様かおりさん(左))

副台長「その日は、結構、婚姻届を出す方とかいて、テレビでも報道されていましたね。」

「金環日食のあのリング状に見えるのが、ちょうどまるで結婚指輪のようですよね。」

(写真:2012年5月21日の金環日食)

その日は、たくさんの報道関係者の方が来て、金環日食特別観望会の様子や日食の様子はもちろん、大野副台長と奥様かおりさんが判を押す様子も取材されました。

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ー「星の村天文台に勤務されて8年目になりますが、福島市ご出身の副台長さんから見て、滝根町の魅力とは?」

副台長「福島市と比べると涼しいところですね。あぶくま洞などの観光地があるのはもちろんですが。福島市から出勤してくると、滝根町に近づいてくるにつれてだんだん涼しくなります。あと、緑が多くてのどかでいいですね。」

ー「そのほかには?」

副台長「風力発電(滝根小白井ウィンドファーム)もいいですね。風力発電ができて、星の写真を撮りに行きましたが、かなりきれいでした。昼間行ったときには、オニヤンマ(大型のトンボ)が大群でいて、あまりにいっぱいいて、大群で自分の方にぶつかってきそうになったので、びっくりしてあわてて車で帰ってきた記憶があります(笑)。滝根町は自然がいっぱいで、昆虫や動物、野鳥など詳しい人が来るとめずらしい生き物に会えるんじゃないかと思います。」

ー 実際、あぶくま洞や仙台平は県立自然公園になっていて、植物も絶滅危惧種のひなのきんちゃくというものも群生していたり、運が良ければ、アサギマダラという渡り蝶や野生のリスやうさぎなどにも遭遇することもあります。ひなのきんちゃくについては、なんと、現在発見されている中では、国内最大の群生地となっています。そのほか、あぶくま洞内には絶滅危惧種のコウモリなども生息していて、学術的にも注目されています。

 あぶくま洞や天文台周辺は自然が豊かで、あぶくま洞の鍾乳洞入口へ続く階段を下って行くと、キツツキのトントントンと木をつつく音が聞こえる場合もあり、自然の心地良い風や音に心が癒されます。

(写真:滝根小白井ウィンドファーム)

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ー「今後の抱負をお聞かせください。」

副台長震災前の天文台の利用者数は年間1万8千人。震災後は年間1万3千人。震災前のお客様の数以上にお客様を増やしたいと思っています。そうですね。年間2万人を目指したいと思っています。」

ー「具体的に何かこんなイベントを行いたいなどありますか?」

副台長もっと一般のみなさんに星に興味を持ってもらえるようなワークショップをやりたいですね。あぶくま洞や切羽(あぶくま洞の駐車場側の大岩壁)は地学の素材にぴったりなので、鉱物に詳しい先生を呼んで、ワークショップを行いたいですね。」

ー おもしろそうですね。」

副台長あと、移動プラネタリウムを導入したいなといま考えていまして、市内外の学校の体育館などに出向いて子供たちにプラネタリウムを見せたいなと考えています。」

ー「移動プラネタリウム?どういった感じのものですか?」

副台長「内側の直径が6mの半円形の折り畳み式のドームを室内に設置して、専用のプロジェクターで星空を再現するプラネタリウムです。」

ー「収容人数は何人くらいですか?」

副台長「30人くらいですが、端っこなど場所によっては見づらいところもあるので、もし、クラス単位で見たい場合で、時間に余裕がある場合は、クラスを半分の人数に分けて15人ずつプラネタリウムを見ていただくのもいいのかなと思います。」

「移動プラネタリウム、すごくよさそうですね。」

副台長「そうですね。星がきれいだからこそ、もっと地元の人たちにただ星がきれいとそれだけで終わらず、星の名前をひとつでもふたつでも知ってもらいたいですね。星空の知識をもっとつけて、今後は地元の人たちにも星に興味を持ってもらいたいです。」

ごく身近に県内最大の反射式望遠鏡があり、満点の星空が望めるという恵まれた環境にある滝根町。今後は、お客様に天文台に足を運んでいただくだけでなく、移動プラネタリウムなどを導入して、天文台側からお客様のところへ行き、星についての知識を教え広めたいと語る副台長さん。

「どんどん、天文ファンを増やしていただいて、滝根町の良さもどんどん広めていただきたいですね。今日はありがとうございました。」

 

(2017年7月取材)

 

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